ついに最終節を迎えた2012年度の女子大生リーグ。その第1試合は初年度のチャンピオンRCCと青短の一戦。残念ながら2チームとも優勝の可能性はありませんが、RCCは何とか4位は死守したいとの思いで今節を迎えました。しかし今期得点力不足に泣かされ続けたチームはこの試合も無得点。その得点力不足は青短も同じ。結局最終節のスタートはスコアレスドローに終わりました。
MEP:磯崎楓(RCC) 得点者:なし
第2試合 momozaレディース対学習院
第2試合は今節最も注目の一戦。ここまで首位の学習院はこの試合に勝てば今期の優勝が決まります。しかしこの試合は立ち上がりから全体的に動きに固さが目立ち、なんと開始早々にmomozaレディースの茂木選手に先制ゴールを許してしまいます。しかし逆にこれで開き直ったのか、3分半にここまで得点ランキングトップの本多選手が同点ゴールを決めると5分過ぎにも本多選手が逆転ゴール。その後はmomozaの猛攻も何とかしのぎ2−1のまま終了のホイッスル。この時点で学習院が2012年度の優勝を決めました。
MEP:本多由依(学習院) 得点者:(学習院)本多2 (momoza)茂木
第3試合 GIOCATORE対J.W.F.C.
今節が始まる前までは僅かに優勝の可能性があったJ.W.F.C.ですが、ひとつ前の試合で学習院が優勝を決めたため、準優勝を死守する事に切り替えられるかという一戦。しかし、開始10秒も経たないうちにGIOCATOREの唐木選手に先制ゴールを許してしまいます。2位争いのライバルであるmomozaレディースが前の試合で敗れたとはいえ敗戦は許されないJ.W.F.C.は全員攻撃でGIOCATOREゴールに迫りますがなかなか決めることができません。これは番狂わせか・・・?と思われた終盤7分20秒、今年がリーグ戦ラストの柳沼選手が意地のゴールを決め同点に。盛り上がるJ.W.F.C.ベンチ。その勢いでこの後も攻めますが得点は奪えず試合終了。何とか勝点1を積み上げました。
MEP:柳沼志帆(J.W.F.C.) 得点者:(J.W.F.C.)柳沼 (GIOCATORE)唐木
第4試合 学習院対RCC
先ほど今期の優勝を決めた学習院は普段後半にしか出場しない選手中心でこの試合に臨みました。対するはRCC。学習院はメンバーが変わってもボール回しがきちんとできるのは凄い。そして4分半過ぎに先制点が生まれます。決めたのは学習院1年生の黒岩選手。来年が楽しみな選手の登場です。しかしRCCも負けてはいません。6分40秒に大河原選手のキックインから庄司選手がうまく合わせて同点のゴール。そして試合はこのまま1−1で終了。勝点1ずつを分け合いました。
MEP:庄司めぐみ(RCC) 得点者:(学習院)黒岩 (RCC)庄司
第5試合 青短対J.W.F.C.
前節と同じ第5試合での対戦となった青短とJ.W.F.C.。賞品がある2位以上を確保するためには負けられないJ.W.F.C.は開始早々から菅田選手が全開で攻め込み、開始40秒で先制点を奪います。その後も猛攻を仕掛けるJ.W.F.C.。4分28秒に神田選手、試合終了直前にもゴール前の混戦で久保田選手が押し込み終わってみれば3−0の完勝となりました。
MEP:神田綾(J.W.F.C.) 得点者:(J.W.F.C.)菅田、神田、久保田
第6試合 GIOCATORE対momozaレディース
momozaレディースも逆転2位のためには落とせない試合。茂木選手と小澤選手を中心に小気味よくGIOCATOREゴールに迫っていきます。中盤まではゴールを奪えませんでしたが、5分41秒に茂木選手が決めると後半には小澤選手も決めて2−0。GIOCATOREも粘りを見せますがmomozaに寄り切られた感じ。momozaがJ.W.F.C.を勝点差1でピッタリとついたまま後半戦へ。
MEP:茂木真璃奈(momozaレディース) 得点者:(momozaレディース)茂木、小澤
第7試合 J.W.F.C.対学習院
ここから第7節の後半戦に突入です。対戦カードは優勝を決めた学習院と2位を争っているJ.W.F.C.。J.W.F.C.は学習院に勝たないと準優勝が見えてきません。学習院はこの試合も通常の先発メンバーを半数入れ替えて臨みます。そんな両者の対戦ですが、緊張度が高かったのはJ.W.F.C.の方。学習院の堅い守りをなかなか崩すことができません。ベンチからはこの日試合に出場しない1年生も大きな声援を送ります。その声援が後押ししたのか6分35秒に欲しかった先制点が入ります。決めたのは今期初となる岡村選手のゴールでした。試合はこのまま1−0で終了し、44まで勝点を伸ばしました。
MEP:(J.W.F.C.)岡村奈奈 得点者:(J.W.F.C.)岡村
第8試合 RCC対momozaレディース
前の試合でライバルのJ.W.F.C.が勝ったことで負けると3位が決まってしまうmomozaレディースはこの日勝利はないものの粘りのフットサルを見せるRCCと対戦。交代選手がいない状況での3試合目でかなり疲れていたとは思いますが、この日好調の茂木選手が圧巻のプレーを見せます。6府14秒に先制ゴールを決めると終了9分17秒にも追加点。茂木選手の活躍で勝利したmomozaは勝点43。勝点1差で最後のJ.W.F.C.との直接対決で逆転準優勝を狙うこととなりました。
MEP:茂木真璃奈(momozaレディース) 得点者:(momozaレディース)茂木2
第9試合 青短対GIOCATORE
こちらは逆に最下位争いとなってしまったここまで6位の青短と同7位のGIOCATORE。ここまでの2チームの勝点差は僅かに2。GIOCATOREが勝てば両者の順位は逆転します。それを知っていたかは定かではありませんが、先制したのはGIOCATORE。4分20秒に唐木選手のこの日2ゴール目が決まります。この時点で最下位に転落した青短もこのままでは終われないと攻撃に転じます。ここまであまりシュートを打つことがなかった青短でしたが、7分過ぎに梶田選手が放ったシュートがGIOCATOREゴールに吸い込まれます。そして試合はこのまま終了。両者が勝点1ずつを分け合い今期の最終戦を迎えることに・・・
MEP:梶田祐里子(青短) 得点者:(青短)梶田 (GIOCATORE)唐木
第10試合 RCC対学習院
ここからは各チーム今期のラストゲームとなります。その最初が準優勝を争うJ.W.F.C.とmomozaレディースの大一番。J.W.F.C.は引き分け以上で準優勝が決まります。そんな試合は女と女の意地の張り合いとなりました。momozaレディースは茂木選手を中心に相手ゴールに襲い掛かりますが、J.W.F.C.のキーパー高山選手にことごとく阻まれ得点を奪うことができません。対するJ.W.F.C.も引き分け狙いなど考えていないような攻撃を仕掛けますがこちらも最後までゴールなし。結局試合はスコアレスドロー。この時点で2位J.W.F.C.、3位momozaレディースが決まりましたが、スコアレスという結果以上に見ごたえのあるゲームでした。
MEP:(J.W.F.C.)高山由衣 得点者:なし
第11試合 学習院対青短
今期の優勝を決めた学習院のラストゲームは青短との一戦。この試合もいろいろなメンバーを出場させたためかゴールを奪うまでには至りません。しかし今期得点力不足に泣かされ続けた青短も学習院ゴールは遠くこの試合もスコアレスと思われた終了20秒前。コート中盤で青短の福岡選手が放ったループシュートは見事な弧を描いて学習院ゴールへ吸い込まれます。結局これが決勝点。試合終了後、学習院に初勝利となった青短は歓喜の輪ができていました。
MEP:福岡奈那(青短) 得点者:(青短)福岡
第12試合 RCC対GIOCATORE
そして本当の今期のラストゲームとなった第12試合はRCCとGIOCATOREの一戦。お互いに今期は苦しいゲームが続きました。RCCは失点こそ少ないものの得点力不足で勝点3を取れず、GIOCATOREも個人個人の頑張りはあるもののゴールは遠くなかなか勝てませんでした。そんな両者の戦いはやはり最後まで得点シーンは見れずスコアレスドロー。RCCは試合後半はFPをこれでリーグ戦を引退する3年生だけというメンバーで臨み惜しいシーンもありました。その姿を見た1,2年生が来年のリーグ戦でリベンジしてくれると思います。
MEP:該当者なし
これで今期の全84試合が終わりました。
今期参加していただいた全ての選手、マネージャーに感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。